* PHILIPS (FRANCE)

フィリップス・レコードは、オランダのフィリップスが設立した音楽部門、その後、ドイツ・グラモフォンやポリドールと合併し、ポリグラム参加のレーベルに。さらにMCAとも合併してユニバーサル・ミュージックの傘下となる。
France Gall / Mes Premieres Vraies Vacances 1964
France Gall / Poupee De Cire, Poupee De Son 1965
France Gall / Baby Pop 1966
France Gall / Les Sucettes 1967
Magma / Magma (Kobaia) 1970 クリスチャン・バンデ(ds)率いるmagmaによる、コバイア星人の物語を、彼らが作り出した言語であるコバイア語での歌(voはクロース・ブラスキス)と演奏。ビッグバンド的なジャズロックだが、少しばかり暗く、かつ、とても強いクセがある。レコードC面一曲目はきれいな曲。最後のシン・リン・ハンタイとはなんのつもりだろうか。これだけで、どっかの体制の下で大衆が集会を開いているよう。magmaについては、高校のときに、これを最初に聞いてしまったので、ずっと手を出さずじまい(仏のバンドは別のシンフォ系などばかりを追ってしまった。)だった。
Magma / 2 (1001 Centigrades) 1971 結構ノーマルなビッグ・バンド的ジャズロック。
Catherine Ribeiro + Alpes / Ame Debout 1972 Alpes名義2作目。緊張感のある歌、少し寂しげではあるがドラマティックで魅力的なメロディの歌、Alpesと名付けられたインスト曲、アコギの小曲など、バライエティに飛んでいるアルバムで、Alpesのアルバム群の中では、前後の作品に埋もれがちだが、忘れてはいけない傑作アルバムだと思う。
Ange / Caricatures 1972 記念すべきデビューアルバム。まだ、固いところもあり、アンジュサウンド確立過程にある。
Catherine Ribeiro + Alpes / Paix 1972 Alpes名義の3rd。A面の3曲は少し明るめの佳曲と大曲のPAIX。B面も大作1曲。名作。
Ange / Le Cimetiere Des Arlequins 1973 浮遊感のある独特のオルガンサウンドをベースに、靄の向こうでシャンソンを歌っているような感じ。アンジュ・サウンドを確立したセカンドアルバム。
Catherine Ribeiro + Alpes / Le Rat Debile Et L'homme Des Champs 1974 4作目。Poeme Non Epiqueが発展してNo3となる。大曲だらけだが、意外と地味。
Ange / Au-Dela Du Delire 1974 3rd。最高傑作と言われている。農夫ゴドバンの物語のトータルアルバム。中学生当時、フレンチロックとして、アトールの方を先に知っていたので、日本盤レコードがでて、期待して買った。が、サウンドが、アトールのようなスリリングかつシアトリカルというものではなかった。むしろ、ジェネシスよりも演奏が稚拙とも思えるぐらい。しかし、何度も聞いていると、決してジェネシス・フォロアーでもなく、とってもオリジナル。次のエミール・ジャコティと併せて聞いているうちにはまってしまった。ハードなシンフォニックロックのFils de Lumiereなど優れた曲も多い。
Ange / Emile Jacotey 1975 これも昔日本盤レコードが出ていた(フランス盤の方が、音が立体感があり、透き通っていてよい。日本盤は低音が強く入っているため、Ange独特の浮遊感よりもタイトなロック感覚になっている。ジャケットはフランス盤はGatefold型。一方日本盤は裏に解説が書き込まれた廉価版。)。少し斜に構えた様な面もある、ファンタジックなサウンド。ジャコティおじいさんの語るお話と音楽で構成されたトータルアルバムで、とってもフランス的な音楽。旧B面は、ほぼ切れ目なしに組曲が進行。自分的にはAngeの最高作。現に、よく売れたレコードらしい。
Ange / Par Les Fils De Mandrin 1976 前作の延長線上にあるようだが、少し音がハードに。マンドランの息子達の音楽。旧B面には、3部構成の大曲、「人生の賛歌」が入っている。au-dela以降の3作はどれも傑作!
Artcane / Odyssee 1977 Daniel Locci (perc), Jack Mlynski (g,vo), Stanislas Belloc (b,vo), Alain Coupel (Synth,vo)の4人によるArtcane唯一作。Heldonの様なシンセサイザーがリードするアルバム。楽曲自体はキング・クリムゾンにも通じるものがあり、Shylockと同様に、これをフランス流に軽めに演じましたといったところ。若さあふれる傑作アルバムだと思う。クリムゾンDNAを持った傑作。
Ange / Tome VI 1977 ファーストから前作までの各アルバムからの楽曲を演奏している二枚組のライブアルバム。アンジュの絶頂期の演奏が聴ける。夜中に聴くと、華やかなレビューを見てる(?聴いている)よう。
Catherine Ribeiro + Alpes / Le Temps De L'autre 1977 6th。タイトル曲がなんと言ってもよい。内ジャケの子供はリベイロの娘か?今までの強迫的なまでの孤高の音楽から、貫録あるも、微妙なやさしさすら、感じられるアルバムとなった。
Ange / Guet-Apens 1978 本作までで、中心人物であったギターのミッシェル・ブルゾワールと、ベースのダニエル・アスが脱退。音がさらにタイトになってきた。プログレ路線最後の輝き。
Francis Decamps / Histoire De Fou 1979 ソロ第一弾。楽曲も素晴らしく、従来のAngeの路線をよく継承している。Michel Mouline (g)、Jean-Pierre Guichard (ds)らが参加。
Christian Decamps Et Fils / Le Mal D'adam 1979 ソロ第一弾。ロック、バラードなどをDecampsが歌う。Vu D'un Chienに通じるサウンド。Christian Decamps (vo,key), Claude Demet (g), Gerald Renard (b), Mauro Serri (g), Jean-Marie Schreiner (ds)他
Memoriance / L'ecume Des Jours 1979 第2作目。ボリス・ヴィアンの小説を音楽化したもの。アルバム自体は、1作目の様な夢の世界に迷い込んだようなサンドではなくなったたが、演奏もカチッとプロフェッショナル。小曲が紡がれてドラマが展開されるトータルアルバム。盛り上がるようで控えめ、キーボードも軽やかなシンフォニック音、まさにフレンチ・ロックのアルバム!といった感じ。名作。
Catherine Ribeiro + Alpes / Passions 1979 久々にバンド名義の7thアルバム。D.Rose(transit express)のバイオリンが入り、GongのM.Bauerのマリンバも入って、全体的に明るい音楽に変身。インストゥルメンタル曲2曲入って、どの楽曲も、非常に佳いアルバム。シンフォ系の耳にも心地よい後期代表作。
Ange / Vu D'un Chien 1980 従来のようなファンタスティックな物語の音楽というものではない。タイトで安定した演奏の歌モノの傑作アルバム。クリスチャン・デカン自身の自信作。Didier Viseux (b), Jean-Pierre Guichard (ds), Robert Defer (g), Francis Decamps (key), Christian Decamps (vo,key)
Catherine Ribeiro + Alpes / La Deboussole 1980 Alpes名義最終作。前作より少し小粒化しているが、前作の流れを汲んでいるもの。
Ange / Moteur ! 1981 ハードロックになってきた。このアルバムを最後にしばらくangeのレコードを買うのは止まってしまった。
Ange / A Propos De... 1982 ミッシェル・ポルナレフやジャック・ブレルなどのシャンソンのカバーアルバム。プログレが衰退し、産業ロックが華やかなりし時代において、少し迷いが見え隠れ。
Ange / La Gare De Troyes 1973 長いトンネルを抜け出したという感じで、前2作の不満を吹き飛ばしたメロディアスでドラマチックなアルバム。トロイの駅ということで、列車に乗って旅しているよう。
Christian Decamps Et Fils / Juste Une Ligne Bleue 1990 Christian Decamps et fils名義第二弾。語りと小品から構成したアルバム。Save Qui直後のアルバムだけに、傾向は似ている。
Ange / Les Larmes Du Dalai Lama 1992 リアルタイムで、何気なくパリのfunacで見つけて買って帰ったのだが、70年代のメンバーによって完全に昔のサウンドが甦っていたので驚いた。シンフォニックで素晴らしい!
William Sheller / Albion 1994 イギリス録音のロックアルバム。フランス語がロックに絶妙にマッチしており、なかなか良い感じのアルバム。
Ange / Memo 1994 ベストアルバム。




LABEL : PHILIPS (FRANCE)



6395 001/002 Magma / Magma (Kobaia) 1970
6397 020 Serge Gainsbourg / Histoire De Melody Nelson 1971
6397 031 Magma / 2 (1001 Centigrades) 1971
6332 017 Catherine Ribeiro + Alpes / Ame Debout 1972
6332 066 Ange / Caricatures 1972
6325 019 Catherine Ribeiro + Alpes / Paix 1972
6325 037 Ange / Le Cimetiere Des Arlequins 1973
6499 731 Serge Gainsbourg / Vu De L'exterieur 1973
9101 003 Catherine Ribeiro + Alpes / Le Rat Debile Et L'homme Des Champs 1974
9101 004 Ange / Au-Dela Du Delire 1974
9101 012 Ange / Emile Jacotey 1975
9101 090 Ange / Par Les Fils De Mandrin 1976
9101 097 Serge Gainsbourg / L'homme A Tete De Chou 1977
9101 141 Artcane / Odyssee 1977
6641 715 Ange / Tome VI 1977
9101 155 Catherine Ribeiro + Alpes / Le Temps De L'autre 1977
9101 156 Catherine Ribeiro / Le Blues De Piaf 1977
9101 184 Ange / Guet-Apens 1978
9101 201 Catherine Ribeiro / Jacqueries 1978
9101 212 Francis Decamps / Histoire De Fou 1979
9101 218 Serge Gainsbourg / Aux Armes Et Caetera 1979
9101 233 Christian Decamps Et Fils / Le Mal D'adam 1979
9101 265 Memoriance / L'ecume Des Jours 1979
9101 270 Catherine Ribeiro + Alpes / Passions 1979
9101 291 William Sheller / Nicolas 1980
6313 023 Ange / Vu D'un Chien 1980
6313 096 Catherine Ribeiro + Alpes / La Deboussole 1980
6313 156 Ange / Moteur ! 1981
6313 270 Serge Gainsbourg / Mauvaises Nouvelles des Etoiles 1981
6313 293 Pierre Henry, Urban Sax / Paradise Lost 1982
6313 354 Catherine Ribeiro / Soleil Dans L'ombre 1982
6313 404 Ange / A Propos De... 1982
812 139-1 Ange / La Gare De Troyes 1983
838 246-2 Ange / Vagabondages 1989
848 066-2 Christian Decamps Et Fils / Juste Une Ligne Bleue 1990
512 934-2 Ange / Les Larmes Du Dalai Lama 1992
518 963-2 William Sheller / Albion 1994
518 987-2 Ange / ...Memo 1994






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